【変えられないこと】

2017年8月15日

失うことで得るもの

 

人生で変えられることと変えられないことがある。

変えることは勇気を伴い

変えられないことは、なかなか受け入れられなくて苦しむ。

 

Mandy Harveyというジャズシンガーがいる。4歳の頃から歌を歌っている天才シンガーで、18歳の時彼女は聴覚障害者(耳が全く聞こえな障害者)になってしまう。一旦は歌をあきらめたものの夢を捨てきれなく、魂につきすすめられるように歌い続ける。音を失った彼女は、波動で音を感じ歌う。

 

彼女が歌う”Try”という歌。(Mandy作詞作曲)「かつて青い空が、今は灰色に映る。でもまた、青色になる日がまた来ることを知っている」と始まる歌。変えられないことを受け入れることによって出会う新しい自分、人生が変わりだすというテーマの歌。彼女は、多くの人に寄り添い、勇気を与えることを目的に歌を歌い続ける。「生きていくと辛いことも多い。その中でも、変えられないことが起こった場合は、もっと辛い。でも、変えられないことを悔やんで生きていたくない。

 

また、陽の光がさしてくれることを心に思い描き、生きていく。私であることをやめない。」耳が全く聞こえない彼女の歌は、心を打つ。彼女の魂の叫びを感じる。聴覚(音)を失うことによって、自分に出会う。心を歌う。だからこそ、彼女の歌は私たちの心を癒し、感動を呼ぶ。

 

人生で変えられないことにぶつかった時、その辛い経験は私たちを強くしてくれる。それから逃げても追いかけてくる。とても苦しんで、苦しみの中でいつしかそれを「受け入れること」のみでしかしあわせになれないことに気がつく時が来る。「受け入れること」で人生は変わりだす。もっと素晴らしいものに変わりだす。

 

その経験を通してしか出会えなかった自分。誰も責めるわけでもない。空を青空にするのも灰色にするのもあなた次第。耳が聞こえなくなっても、体が不自由になっても、あなたはあなた。本来のあなたは変らなく、いつもそこにある。

受け入れることで、本来のあなたに出会える。初めて苦しみから解放され、あなたを生きることができるようになる。

 

 

最後に、素敵ななお祈りの一部を紹介します。

 

【静けさの祈り(平安の祈り)】

ーライホルド ニーブールよりー

神よ。私に変えられないことを受け入れられる静けさ(平安)を与えて下さい。

また、変えられることを変える勇気をお与えください。

そして、変えられることと変えられないことの違いがわかるよう

知恵を与えてください。

Serenity Prayer

–       Reinhold Niebuhr (1892-1971)

God grant me the serenity
to accept the things I cannot change; 
courage to change the things I can; 
and wisdom to know the difference.