捨てることによって得られるもの

2019年8月22日

命より大切なもの

星野富弘さんという有名な詩人がいます。若く教師になりたての頃、学校のクラブ活動での仕事中に事故に遭い、その後、手足の不自由を失ってしまいます。障害を持ったまま、口に筆を抱えたまま、文や絵を描き始めます。その彼が、書いた詩の中で、とても心を打たれたものがあります。

 

失うことで初めて見えてくるもの

 

「命が一番大切だと思っていた時、生きるのが苦しかった。

命より大切なものがあると知った日、生きているのが嬉しかった。」

ー星野富弘

 

この根底にあるのは、「執着」です。

人が究極として持っているものは、死に関する恐怖です。生きることに執着している限りは、死を恐れます。生と死は背中合わせだからです。死を恐れる限りは、本当に生きることを存分に楽しむことはできません。生きることに対する執着を手放して初めて、死の恐怖から解放されるのです。そして、初めて生きることが楽しくなれるのです。

 

 

 

 

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